Google、Google+2013の戦略 Facebookとの違い~Google利用規約の更新から見えてくるもの

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Google 2013-10-17 09-56-09

1.Googleの規約更新

先日、Googleの規約更新があった。
プロフィール名と写真の表示方法(レビュー、広告などでの表示)から、一部抜粋します。

プロフィール名と写真の表示方法(レビュー、広告などでの表示)

Google何を共有するかはユーザー自身が決められます。利用規約に対する今回の改定で、過去にコンテンツを共有したユーザーに対する変更や、今後コンテンツを共有したいユーザーを決める機能への変更はありません。

知っている人からのフィードバックがあると、時間を節約できます。また、検索、マップ、Play などすべての Google サービスや広告であなたや友だちの検索結果が改善されます。たとえば、あなたがバンドの Google Play ページでアルバムに 4 つ星の評価を付けると、その評価が友だちに表示されます。また、あなたが地元でお気に入りのパン屋に +1 すると、そのパン屋が Google で配信している広告にあなたの +1 が表示されます。このようなおすすめ情報を Google では「共有おすすめ情報」と呼んでいます。詳しくはこちらをご覧ください。

広告内の共有おすすめ情報については、共有おすすめ情報の設定で プロフィール名と写真の使用を管理できます。この設定を「オフ」にすると、お気に入りのパン屋の広告やその他の広告にプロフィール名と写真が表示されなく なります。この設定は広告内の使用にのみ適用されます。Google Play などその他のサービスでのプロフィール名と写真の使用に対しては適用されません。

広告内にあなたの +1 を表示しないよう以前に設定済みの場合は、その選択を今回更新された設定の一部として継承します。また、18 歳未満のユーザーの操作は、広告やその他の特定のコンテキスト内の共有おすすめ情報に表示されません。

共有おすすめ情報

Google を使えば、友だちのおすすめ情報を簡単に見つかります。たとえば、Google Play ミュージック ストアにアクセスしたときに、友だちがあなたのお気に入りのアーティストの新しいアルバムを +1 していることを見つけたり、レストランを検索したときに、別の友だちが 5 つ星で評価したことが広告に表示されたりします。

このような情報を Google では「共有おすすめ情報」と呼んでいます。次の説明をお読みください。

  • あなたが管理できます。あなたのコンテンツは、あなたが共有することを選択した場合にのみ共有されます。なお、共有おすすめ情報の設定は、あなたのコンテンツやアクティビティの公開設定には影響しません。
  • 友だちやその他のユーザーがオンラインで魅力的なコンテンツを見つけられるように、商用や宣伝用のコンテンツであなたのアクティビティ(クチコミ、+1、フォロー、共有など)があなたの名前や写真と共に使用されることがあります。
  • 広告内の共有おすすめ情報であなたの名前や写真の使用を許可するかどうかは、ご自分で選択できます。使用を許可すると、友だちがあなたのお気に入りのコンテンツを見つけられる(また、気に入らないものを避けられる)ようになります。これは、このページの下部で設定できます。
  • 共有おすすめ情報に表示される名前と写真は、Google+ で指定した一般公開のプロフィール名と写真です。

Google での共有おすすめ情報の例をいくつか示します。下記の「Summertime Spas」の例は、広告内に表示される共有おすすめ情報の例を示しています。

利用規約の更新情報 – ポリシーと原則 – Google.より。

 共有おすすめ情報だけピックアップしましたが、ほかはモバイル端末を安全に使用するパスワードの取り扱いに注意するでした。

ここから見えるものは、Googleは、ユーザーの自由意思を尊重し、ユーザーのプライバシーをちゃんと考慮しているということです。

2.Facebookとプライバシー

Facebook = 実名でなければならない。というのは幻想で、別に登録するのに身分証明書を提示しなければならないわけではないので、仮名でも受け付けられます。
但し、一度登録すると電話番号を変えない限り、その登録名を変更できないようには、少なくとも2,3年前にはなっていました。

また、Google+においても人の名前とは思えない登録名には、警告が来ましたが同じくFacebookにおいても来ているでしょう。

ただ、Facebookは、実名を前提にしています。
ソーシャル・ネットワーク (映画) – Wikipedia.で有名になったようにFacebookは、もともと大学の同窓から端を発しています。
そして、リアル世界の延長としての活動が前提のソーシャルメディア(SNS)です。

この辺が、日本で受けいられずのまま、消え入りそうな原因なのですが。
日本の場合、あまり大学の同窓と繋がりたいと思わないのではないでしょうか。
また、皆、ソーシャルメディア(SNS)に求めるものは日本の場合、息苦しくて、詰まらない会社の人間関係から逃れるためが大きいように思います。
なので、僕が知っている限り、日本のFacebookユーザーは、定年退職者が多いように思います。

リアル社会、実名が前提のFacebookですが、自然とユーザーの投稿もリアルな現実を反映したものが多いかと思います。
そういうのを利用して、友人の友人を介しての転職やら個人のブランディングにも利用されていたりします。

が、今でこそ投稿範囲の「友人の友人」を操作しやすいのですが、Facebookは、UI(ユーザーインターフェイス)、僕の言葉で言えばユーザビリティ(ユーザーの使い勝手)が悪いともっぱらの評判です。
プロフィール写真を変えるのさえ、中々わかりづらいです。
また、Google+のユーザーは、ITに強い人が多く、自身のプライバシーにケアしている人が多いのですが、Facebookユーザーの場合、そうでない場合が多いです。
そのため、自身の無防備なプライバシー写真などを検索可能な一般公開で投稿している例も珍しくないようです。

先日、ビックリするようなTVを見ました。
2013年5月29日(水)放送のクローズアップ現代「顔から個人情報が流出する~広がる“顔認証”技術~」です。
顔から個人情報が流出する – NHK クローズアップ現代.

 顔から個人情報が流出する クローズアップ現代

 

 

 

 

 

驚いたことに、「写メを移すよ。」と言って女性の写真をスマホで写すと、その写された本人の名前、生年月日、社会保障番号までが、そのスマホに提示されていました。
これらは、主にFacebookなどの投稿から割り出されたものであるらしい。
ネットの恐さです。

このように、Facebook運用者は、そういう注意喚起をユーザーに行っていないにもかかわらず、Facebookの投稿は、プライバシー情報の流用に利用されやすいです。

3.FacebookユーザーとGoogle+ユーザーとの違い

Facebookユーザーがスーツ姿で、Google+ユーザーが普段着といったところでしょうか。
Google+ユーザーに、Facebookはすこぶる評判が悪いです。

僕もFacebookの個人アカウントは、ほとんど利用していませんが、幾つかフォローしているFacebookページと主な活動場所であるGoogle+のユーザー層に大きな違いがあると思います。
Google+ユーザーが、IT,ネットへの親和性が高いとすれば、Facebookユーザーは、ほとんどネット活動をしていないけれども、昔の同窓生とつながりたいというおとなしめの人が多いようです。

Facebookユーザーが、折り目正しく節度があるとしたら、Google+ユーザーは、時に趣味に興じ、ざっくばらんで、まれにヒートアップするが、同時に関東在住のクールでITに興味があるもしくはプロの人々が多いように見受けられます。

4.Google+での奇妙な現象

上記のユーザー層の違いから来るのか、Facebookのユーザーの折り目正しいレスポンスを好むのか、Web制作関連のブログ界では有名なサイトが、Google+ページから撤退し、Facebookページでの展開オンリーとなった。
また、そもそもGoogle+ページで展開をしていない超有名ブログも少なくありません。

また、例えGoogle+ページで展開していても、Google+ユーザーは、はてなユーザーとも一般のネットユーザーとも異なるのか、その手の世界では有名なブログのGoogle+ページは、苦戦しているところが多いです。

また、ブランド、企業も、検索結果にGoogle+ページが表示されるという大きなメリットがありながら、皆が皆、Facebookページで展開しています。

 HIS - Google 検索 2013-10-19 08-53-18

5.Twitter、Facebookの社会設計の思想の違い

僕には、Twitterは面白いツールが出来たから展開してみたというようにな感が強いです。
ただ、リアルタイム性の強いソーシャルメディアの歴史はTwitterから始まったと言うほど、ツイッターというツールは革新的で開発した人達は、ある種、天才的なひらめきの持ち主と言えるでしょう。
このことは、改めて記事にしたいと思います。

Facebookは、匿名が横行する混沌としたネット社会を実名を前提とした秩序ある世界へとという世界観が垣間見られます。

6.Google+の戦略

ではGoogle+はどうでしょう。

Google+は、当初、サイトにある+1に利用されていました。

医療の理想の形の一つとして、テーラーメード医療というものがあります。
例えば、同じ糖尿病を患っている患者さんでも、副作用歴、遺伝子多型により、薬剤の感受性が異なります。
なので、Aさんには、鋭敏で効果を現す糖尿病治療薬が、Bさんでは、副作用の方が大きいということが、ままあります。テーラーメード医療とは、主に遺伝子多型を調べて、AさんならAさんにあった医療を行おうという試みです。

一つの理想ですが、同じ糖尿病なら糖尿病でも、患者さん一人一人は、体質は異なります。
もっと言うと、医療に対する考え方も違います。
昨今では、看取りの問題などがクローズアップされていたりします。

同じように、例えば、ミケランジェロならミケランジェロというキーワードで検索を掛けている人の一人一人求めている結果が異なります。
(勿論、ネットに強い人やその分野に造詣の深い人は、さらにキーワードを重ねるでしょう。)

当初、Google+が目指していたものは、この検索結果のテーラーメイドというものでした。

僕がGoogle+を開始した時期。
Google+が丁度、招待制から一般開放へ切り替わった時期。
検索結果までも個別に変わっていなかったと思うのですが、検索すると、ちょうどこのブログ記事の上下にも付いているGoogle+の+1ボタンを誰がクリックしたか、検索結果に表われるようになっていました。
「○○さんが+1しています。」というように。
この○○さんというのは、Google+プレイヤー全てではなく、自分がGoogle+でフォローしている人です。

これは、検索のソーシャル化とも言えます。
というのは、ある意味無味乾燥とも言える検索結果から選ぶよりも、
「ITに強い誰それさんがプッシュしているこの記事を読んでみよう。」
「グルメな○○さん推薦のこのレストランにしよう。」
「ファッションセンスの高い○○さんは、こんなサイトを見ているのかぁ。」
等々。

当初、面白く、また興味深く見ていたこの仕様を残念ながらGoogleは止めてしまいました。
しかしながら、共有おすすめ情報の更新を見ると再び、Googleは、このテーラーメイドな検索へ向かっているようです。

Google+の野望

 

 

 

 

 

7.現在のGoogle+

では、現在のGoogleは、Google+をどう利用しているでしょうか?

その昔、Googleのヘルプは、ロボット言語で一応、日本語を使っているが、僕には意味を判別するのに大変苦労した時期がありました。
これは、英語でも同じだったと思います。

それが、ある時期から、受け手側であるユーザーのことを考慮し出したなあと思われるようになってきました。

現在、Google+はコミュニティ機能を付記し、活況を催すようになってきました。
そんなGoogle+コミュニティの一つに、Google Japan for Business.が主催するAdSense Japan – コミュニティ – Google+.というものがあり、そのコミュニティ内で、主に中級者を対象としたサイト制作をオンラインで無料講義しています。
初心者を対象としたコミュニティも存在します。
集まれ!AdSense 初心者 – コミュニティ – Google+.

この無料講義。
illustrator、Photoshopなどの使い方こそ学べませんが、Web制作専門学校界に激震が走るのではないかと思うほど、無料でこんなの学べていいのと思う大変、密度が高く内容も高度です。

我々は無料で学べますが、それによってGoogleはサイト全体のレベルアップが図れ、それによって回り回って検索連動型広告であるGoogle AdSenseの収入増に繋がると言う訳です。

つまり、Googleの与える方が大きいとはいえ、Win-Winの関係であるという訳です。

8.これからのGoogle

これまで、Googleは、良くも悪くも天才集団とも見られ、一種の近寄りがたさがありました。
Googleとは、ある人々の憧れの存在ではあったけれども、我々とは距離のある会社であります。

AdSense Japan – コミュニティ – Google+でも、懇切丁寧にユーザーの意見に応えています。
これを見てもおわかりのように、ここに来てGoogleGoogle+を通じて、ユーザーにより近づき、ユーザーとの融和を図っているように見られます。

かつての産業界は、製造業を中心に”より便利でより快適な”商品を開発に邁進し、消費者は、単にそれを買う人以上でも以下でもありませんでした。
日本では「お客様は、神様。」のような格言めいたものがありますが、それは、お客様を最高にもてなし、大事にするという意味でしかありません。
ツイッターノミクス TwitterNomicsに詳しいのですが、ソーシャルメディアの時代となり、企業もユーザー、消費者の声によく耳を傾け、第一義的にユーザー、消費者主体の企業活動を行わなければならない時代となりました。

どこか距離のあるGoogleが、Google+を活用し、ユーザーを意識し、ソーシャルメディア2.0、3.0とも言える新しいネット世界を切り拓いてくれることを、僕は切に願う。

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